こんにちは!おかーちゃんです。
「発達障害ってそもそもなに?」と疑問を持つ方に向けて、できるだけ分かりやすくまとめました。実体験も交えて、3分で基礎がわかる内容です。
発達障害とは?
発達障害は、生まれつき脳の働きに特性や偏りがあり、その結果、日常生活や人間関係で困難を感じやすい状態のことをいいます。
「病気」や「親の育て方が原因」ではありません。科学的にも親のせいではないと証明されています。
発達障害は脳の構造や働き方に生まれつき違いがあり病気ではないので完治は難しいと言われています。
ただ、完治が無いと言われていても家庭や周りからの適切なサポートで状態を軽くしたり困難な事を減らしていく=本人の生きやすさを増やしてあげる事は十分に可能です。
発達障害の脳内イメージとよくある誤解
人の脳は「情報を入力→処理→出力」するコンピューターのようなもの。
発達障害のある人は、この「処理のしかた」や「神経伝達物質の働き」が独特で、特性が現れます。発達障害の脳内ではそれぞれの情報処理機能・神経伝達物質の働きが異なってしまう事で表面化してしまいます。

よくある誤解
「親の育て方が悪いの?」→違います!脳の個性です。自分を責めなくて大丈夫!
発達障害の主な種類と特徴
発達障害は主に3つのタイプに分かれます。1人に2つ以上のタイプが混ざっていることもよくあります。
名称 | 主な特徴・症状 | 得意・伸ばしたい力 |
---|---|---|
自閉症スペクトラム症(ASD) | ・対人関係やコミュニケーションが苦手 ・強いこだわりや感覚の偏りがある | ・記憶力が高い ・興味への集中力がすごい |
注意欠如・多動症(ADHD) | ・落ち着きがない/じっとしていられない ・忘れ物・失敗が多い/話を聞かない | ・行動力がある ・アイディアが豊富 |
学習障害(LD) | ・読み・書き・計算の一部だけが極端に苦手 ・知的な遅れはない | ・視覚的な理解が得意 ・独創的な発想力 |
自閉症スペクトラム症(ASD)
症状は軽度から重度 (高機能自閉症・アスペルガー症候群)脳の神経ネットワークのつながり方が独特で、対人関係・感覚処理に影響が出やすいのが特徴
- コミュニケーションや対人関係が苦手
- こだわりが強く、特定の行動・ルーティンを好む
- 感覚過敏・鈍感(音、光、痛み、匂いなどに敏感or鈍感)
注意欠如・多動症(ADHD)
脳の前頭前野(注意や衝動のコントロールをする部分)の機能が通常より低く、注意力や衝動のコントロールが難しくなるのが特徴
- 不注意
- 多動性
- 衝動性
ただADHDの人は好奇心が強くアイディア豊かで行動力があるという長所も持っています。
学習障害(LD)
脳の特定の領域の情報処理が苦手で、行動面というより学習面に偏りが生じやすい
- 読字障害
- 書字障害
- 算数障害
LDの人は視覚的理解が得意だったり想像力が豊かです。
厚生労働省|発達障害情報・支援センター
国立特別支援教育総合研究所|発達障害関連ページ
まとめ|発達障害は「違い」であって「悪いこと」じゃない
発達障害は「その子らしさ」を知るヒント。
正しい知識とサポートがあれば、その子の得意や個性を大きく伸ばせます。
次回は、自閉症スペクトラム症(ASD)の特徴・見分け方・サポート方法について、実体験を交えつつ解説します。
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