IEP(個別支援計画)とは?意味・目的・作り方&チェックリスト完全ガイド【保護者向け】

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就学前の準備

こんにちは!おかーちゃんです。

「IEP(個別支援計画)って聞いたことあるけど、実際どんなもの?
何を書けばいいの?うちの子も対象?」「どう伝えたらいい?」「何を決めればいい?」――初めてでも迷わないように、IEPの基本から実践までをやさしく整理しました。

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この記事でわかること

  • IEP(個別支援計画)の定義と目的(誰のための、何のための計画か)
  • 作成の流れ:事前準備 → 学校と話し合い → 計画書の確認と更新
  • 面談で“通る”伝え方:要望の具体化・合意形成のコツ
  • そのまま使えるチェックリスト(10項目)
  • よくある質問(FAQ):変更・合意、関係機関との連携 など

先に結論:IEPは「子どもの学び方を見える化する設計図」

IEPは、子ども本人・保護者・学校(担任・支援員・専門職)が同じゴールに向かうための「共有ドキュメント」です。学期や年度の区切りで見直し、うまくいった支援や新しい課題を反映させることで、日々の学び方がブレなくなります。

IEP(個別支援計画)とは?

定義

IEP(Individualized Education Program)=個別支援計画は、子ども一人ひとりの「学びやすさ」や「得意・苦手」「サポートが必要な場面」→一人ひとりの特性・得意/苦手・学習目標・必要な支援や配慮を整理するための“子ども専用プラン”です。
保育園・幼稚園・小学校などで、本人・保護者・先生・専門家が一緒に考えて作成します。学校内の指導だけでなく、家庭と連携して実行できる形に落とし込みます。

難しく感じるかもしれませんが、「うちの子らしさ」をみんなで守るための“安心ノート”のようなものです。
文部科学省|特別支援教

QA
IEPって何のために作るの?お子さん一人ひとりの「得意・苦手」や「必要な配慮」を整理し、学校・家庭・専門家が同じ目標でサポートできるようにするための“個別サポート計画”です。
どんな人が対象?発達障害・特別な配慮が必要な子どもだけでなく、「支援が必要かも」と思った時はどなたでも相談OK。園・学校・療育など場面ごとに作成されます。
IEPを作ると、どんな良いことが?先生・保護者・専門家の支援が“ブレない” 子どもの成長や困りごとが“見える化” 配慮や支援の記録・振り返りがしやすい

IEPで得られるメリット

  • 本人:見通しが立ち、不安や負担が軽減。成功体験が増え、自己効力感が高まる。
  • 保護者:「何をどこまで求めてよいか」が明確になり、面談の不安が減る。
  • 学校:支援方針が共有され、担任が変わっても支援の質が維持しやすい。

たとえば「初めての場所が苦手」「音に敏感」な場合も、IEPがあれば先生や周囲も気づきやすく、無理なく配慮できます。
IEPは「みんなちがって、みんないい」を実現する具体的ツールなんです。

IEPがある場合IEPがない場合
子どもの特性伝達苦手・得意が全員に共有されやすい先生によって理解に差が出る
配慮・支援の一貫性家庭・学校・専門家が同じ目標で連携サポートや配慮がバラバラになりやすい
成長・変化の記録目標や達成が見える化できる課題や改善点があいまいになりがち
相談・フォロー体制“悩みの孤立”を防げる相談しづらく、保護者が孤立しやすい

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IEP準備の相棒|比較表

アイテムこんな場面に使いどころ(実例)
A4バインダー
立ち書き/資料固定
面談室で席が狭い/机がない左:議題/右:到達目標・支援案を可視化
クリアファイル
「学習/行動/感覚/連絡」などで分類
配布資料・評価表が多い議事録・配布物・次回宿題を分けて迷子ゼロ
インデックス付箋
後で戻りやすい
優先論点/要確認事項が多い「目標」「配慮」「評価」「次回」で色を固定
静音タイマー
無音/バイブ
議題が多く時間オーバーしがち1議題10分で区切り→全体を終わらせる

IEPの作成ステップ(はじめてでも迷わない手順)

Step1:事前準備(材料集め)

  • 最近の様子:得意・苦手、困りごとが出やすい場面(授業・行事・放課後など)
  • 成功パターン:うまくいった声かけ・環境・ツール(視覚スケジュール、席の配置など)
  • 目標の方向性:「〇〇ができるようになる」を、行動で測れる言葉に(例:45分中15分は着席

Step2:学校と話し合い(チームで合意をつくる)

  • 事前にアジェンダ共有:ゴール、授業中/行事での配慮、家庭での協力
  • 「要望」は客観的事実具体策で提案(例:音に敏感→ノイズを抑えた席/ヘッドホンを許可
  • 優先順位を3つに絞る(全部は難しい→合意がまとまりやすい)

Step3:計画書の確認・更新(PDCA)

  • 期間・担当・評価方法を明記(誰が・いつ・どう確認するか)
  • 定期面談での見直し:達成・未達の分析と次の一手
  • 学期や年度の切り替え時にアップデート(担任交代の引き継ぎにも有効)

IEPの内容と具体例|項目と記入例

主な項目記入例
目標「朝のあいさつを自分からできるようになる」
できていること(強み)「動物が好き」「ひとり遊びが得意」
苦手なこと・支援が必要なこと「大きな音が苦手」「集団行動が不安」
サポート方法「大きな音のとき耳栓を使う」「席替え前に声かけ」

こうした具体例を参考に、お子さんの「強み」「困りごと」「目標」「サポート法」を書き出してみましょう。

IEPは誰がどうやって作る?作成の流れ

  1. まずは家庭で普段の様子や気になることを書き出す
  2. 園や学校の先生と情報を共有・相談する
  3. 必要なら療育の先生・専門家とも話し合い
  4. 目標や支援方法をみんなで決めて、IEPとしてまとめる
  5. 年度ごと・状況ごとに見直してアップデート

ポイントは「1人で悩まず、みんなで一緒に」作ること。

【保護者の安心】IEP作成チェックリスト

  • 家庭でお子さんの「好き・苦手・できること」をメモしてみる
  • 先生・専門家とこまめに相談する
  • 「困りごと→どうしてほしいか」を一緒に整理
  • 作ったら“作りっぱなし”ではなく定期的に見直し!

面談で失敗しない伝え方(NG→OKの言い換え例)

NG例OK例(通りやすい言い方)
「配慮を増やしてください」授業中の音刺激に反応しやすいので、前方の壁側に席を置いてもらえますか?」
「落ち着きがないので何とかしてほしい」15分集中→2分休憩のサイクルを提案します。タイマー使用の許可は可能でしょうか?」
「全部先生にお任せします」「家庭では視覚スケジュールを使います。学校でも同じ絵カードを掲示いただけると統一できます」

個別支援計画チェックリスト(打合せ前に最終確認)

  1. 目標は行動で測定可能な文になっている(例:回数・時間・割合)。
  2. 優先度の高い支援項目を3つ以内に絞っている。
  3. 授業・休み時間・行事など場面別の配慮が書かれている。
  4. 席の位置・環境調整(音・光・動線)が具体的。
  5. 視覚支援の種類と運用ルール(誰が・いつ提示)が明記。
  6. クールダウンの場所・合図・時間が決まっている。
  7. 家庭での協力内容(宿題の工夫・声かけ)が一致している。
  8. 評価方法(観察記録・シール表・タイム計測など)が決まっている。
  9. 見直し時期(学期ごと等)と担当が明記されている。
  10. 同意できない点の代替案を準備済み。

★PDFなどの配布用チェックリストにしたい場合は、この項目をそのまま表にして印刷すればOKです。

面談メモの型(要点だけ書けるテンプレ)

  • 到達目標(SMART):_______________
  • 支援・配慮(教室/行事/連絡):_______________
  • 評価方法(頻度/指標/誰が):_______________
  • 家庭と学校の役割分担:_______________
  • 次回までの宿題:_______________

※録音は必ず許可を。許可NGなら要点メモ+無音タイマーで時間管理。

体験談|IEPを初めて作ってみて…

私は「IEP」や「支援計画」という言葉も知らず、最初は戸惑いと不安でいっぱいでした。
でも療育の先生から「まず家で様子や困りごとを書き出してみて」とアドバイスされ、書き出して先生に相談。
「ひとりじゃない、一緒に考えてくれる人がいる」だけで安心感が生まれ、子どもの強みや困りごとを整理できました。今はIEPが“親子を支える心強い味方”になっています!

よくある質問(FAQ)

Q1. 途中で計画を変更できますか?

A. できます。状況が変わったら臨時の見直しを学校に相談しましょう。更新履歴を残すと引き継ぎがスムーズです。

Q2. 合意できない場合はどうすれば?

A. 事実ベースで再整理し、代替案を複数提示します。優先順位を再確認し、達成可能な範囲から合意を積み上げます。

Q3. 学校外の専門機関は関われますか?

A. 可能です。療育や医療の専門職のアセスメントや助言を計画に反映できると、より実行性が増します。

参考リンク あわせて読みたい関連記事

まとめ:IEPは「いまの困り」と「明日のできた」をつなぐ橋

完璧な計画から始めなくて大丈夫。小さな合意と改善を積み重ねるほど、お子さんの「できた!」は増えていきます。IEP(個別支援計画)は、子ども一人ひとりの「学びやすさ」をみんなで支える大切な計画「よくわからない」からでも大丈夫。まずは良いところ・好きなこと・苦手なことを書き出してみましょう。

分からないときは先生や専門家に相談OK!IEP作成法・実例は次回記事でも紹介します 。

最後までご覧いただきありがとうございます。

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