発達障害の子どもが癇癪を起こす理由と対処法をやさしく解説

こんにちは！おかーちゃんです。

発達障害のある子どもは、感情をうまくコントロールできず、突然癇癪（かんしゃく）を起こしてしまうことがあります。親としては「なぜこんなに怒るの？」「どうすれば落ち着いてくれるの？」と悩むことも多いでしょう。

実際、私も癇癪の対応が分からない時は感情的に怒ってしまったり、怒った事を後悔する…それの繰り返しをしていました。

この記事では、発達障害の子どもが癇癪を起こす理由と、その対処法について詳しく解説します。子どもが安心して気持ちを表現できるよう、適切な対応を考えていきましょう。

癇癪とは？

癇癪とは、強い怒りや不安が爆発し、大きな声を出したり、物を投げたりする行動を指します。発達障害のある子どもは、気持ちを言葉で伝えることが難しかったり、環境の変化に敏感だったりするため、癇癪を起こしやすい傾向があります。

癇癪の特徴

• 突然怒り出す（何がきっかけかわからないこともある）
• 大声を出す・泣きわめく（言葉ではなく行動で感情を表現する）
• 物を投げたり叩いたりする（自分や周りの人に危害が及ぶことも）
• 落ち着くまでに時間がかかる（自分では気持ちを切り替えにくい）

例えば「おもちゃを片付けて」と言っただけで激しく怒ることがあります。それは、単にわがままを言っているのではなく「遊びをやめることに納得できない」「切り替えが苦手」といった理由があるのです。

発達障害の子どもが癇癪を起こす理由

癇癪にはいくつかの原因があります。子どもがなぜ怒るのかを理解すると、より適切な対応ができるようになります。

① 気持ちを言葉で伝えられない

発達障害の子どもは「やりたいこと」や「嫌なこと」をうまく言葉にできない場合があります。そのため代わりに泣いたり怒ったりして気持ちを表現します。

例：

• 「お腹が空いた」と言えず、急に泣き出す
• 「もっと遊びたい」と伝えられず、おもちゃを投げる

② 環境の変化に敏感

急な予定変更や、いつもと違う状況が苦手な子どもは、驚きや不安から癇癪を起こすことがあります。

例：

• いつも行くスーパーが改装中で、違うお店に行ったらパニックになった
• 突然の来客で予定が変わり、落ち着かなくなった

③ 感覚が過敏

発達障害の子どもは、大きな音やまぶしい光、服の感触などに敏感なことがあります。こうした刺激がストレスになり、癇癪につながることもあります。

例：

• 花火の音が怖くて泣き叫ぶ
• 新しい服のタグがチクチクして、着るのを嫌がる

④ こだわりが強い

決まったルールややり方にこだわる子どもは、それが崩れると強いストレスを感じ、癇癪を起こすことがあります。

例：

• おもちゃを並べる順番が違うと怒る
• いつも使っているコップで飲みたいのに、違うコップを出されて泣く

このように、子どもが癇癪を起こす理由はさまざまです。それぞれの原因に合った対処法を考えていきましょう。

癇癪を防ぐための対策

① 事前に予定を伝える

子どもが予想外の変化に戸惑わないよう、事前に予定を伝えておくと安心しやすくなります。

具体的な方法：

• 「あと5分でお片付けだよ」と前もって声をかける
• 外出前に「今日は○○に行って、△△をするよ」と説明する
• 視覚的に伝えるため、予定表を作る

② 言葉以外の方法で気持ちを表現できるようにする

子どもが言葉で気持ちを伝えられない場合、絵カードやジェスチャーを使うと、ストレスを減らせます。

具体的な方法：

• 「お腹が空いた」「休みたい」などの絵カードを用意する
• 指さしや手の動きで気持ちを表せるようにする
• 親が「○○したかったの？」と気持ちを代弁してあげる

③ 落ち着く環境を用意する

騒がしい場所や強い光が苦手な子どもには、落ち着ける環境を整えると、癇癪を減らせます。

具体的な方法：

• 静かに過ごせる部屋を作る
• イヤーマフやサングラスで刺激を軽減する
• お気に入りの毛布やぬいぐるみを持たせる

癇癪を起こしたときの対処法

癇癪が始まったとき、すぐにおさめるのは難しいこともあります。親が落ち着いて対応することで、子どもも少しずつ冷静になれます。

① すぐに怒らず、まずは見守る

子どもが怒っているときに「やめなさい！」と言うと、かえって気持ちが強くなってしまいます。まずは、落ち着くまでそばで見守りましょう。

② 「気持ちはわかるよ」と伝える

子どもは「わかってもらえた」と感じるだけで、安心しやすくなります。

例：

• 「遊びたかったんだね」
• 「びっくりしちゃったね」

③ 気持ちを落ち着かせる方法を試す

• 深呼吸を一緒にする
• 落ち着く音楽を流す
• 「抱っこしてほしい？」と聞く

これらの対応を試すことで、子どもが癇癪を起こす回数を減らし、感情のコントロールがしやすくなります。

まとめ

発達障害の子どもが癇癪を起こすのは「気持ちを伝えられない」「環境の変化に敏感」「感覚が過敏」「こだわりが強い」といった理由があるからです。

癇癪を防ぐためにできること

• 事前に予定を伝える
• 言葉以外の方法で気持ちを表現する
• 落ち着く環境を用意する

もし癇癪を起こしたら怒らず見守る→気持ちを認める→落ち着く方法を試すという流れで対応しましょう。子どもの気持ちに寄り添うことで、少しずつ落ち着いて行動できるようになります。

ただ毎日癇癪と向き合っていてもうまく行かない時はたくさんあります。私たち親も一人の人間です。怒ってしまう時・感情的になってしまう時はあります。そんな時は自分を責めないでください。

怒ってしまった時はしっかりお子さんのアフターケアをしてあげましょう。そして頑張りすぎず少し余裕を持てるよう心のスペースを空けましょう。

必ずうまく行く保証がないからこそ、ゆっくり我が子に合った対策をゆっくり見つけましょう！

みなさんは毎日頑張っています！自分をしっかり褒めてあげてくださいね。

最後までご覧いただきありがとうございます。

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