こんにちは!おかーちゃんです。
言葉がつまってしまうのは、心が弱いからではありません。音や言葉の負荷、正しさへの強いこだわり、感情の高ぶり――いくつもの要素が重なると、口が動かなくなることがあります。 ここでは、背景をやさしくほどきながら、言葉に頼りすぎない伝え方、家と学校で同じ型にそろえるコツをまとめました。小さな「伝わった」が積み重なるほど、次の言葉が生まれてきます。

「ごめんなさい」が難しくなる背景をほどく
大勢の前で注目が集まる、音が重なる、言葉が長い、そんな場面では負荷が一気に高まります。ASDの特性では、正誤への強いこだわりや、自責の強さが重なり、固まる・逃げるといった身体反応が出ることも。 背景を責めずに理解すると、支援の方向が見えてきます。詳しい基礎知識は発達障害情報・支援センターやNCNPの資料が参考になります。
関連記事▶【発達障害とは?】ASD(自閉症スペクトラム症)の特徴とサポート基礎ガイド
言葉に限定しない伝え方を増やす
| 方法 | 良いところ | 気をつける点 | 使う場面 |
|---|---|---|---|
| 代替表現カード | 準備すればすぐ使える | 種類を増やしすぎない | 「失礼しました」「先にどうぞ」 |
| 合図(胸に手・一礼) | 音が出せない時も伝わる | 意味を周囲と共有 | 静かな場面・列の場面 |
| 短い言い換え | 覚えやすい・実行しやすい | 語が長いと難しい | 「次は気をつけます」 |
目的は「気持ちを伝えること」。形は一つでなくて大丈夫です。同じ絵柄・同じ言い回しで統一すると、どこでも意味が通じます。
場面別の言い換えサンプル
| 状況 | カード/合図 | 短い言い換え |
|---|---|---|
| ぶつかった | カードを渡す | 「失礼しました」 |
| 順番を抜かした | 一礼+手で促す | 「先にどうぞ」 |
| 言い過ぎた | 胸に手の合図 | 「言い過ぎました」 |
どの表現も、長く説明しないのが続くコツです。3〜5語の短さを目安にします。
家庭でできる1分ロールプレイ
- 一つの場面だけ選ぶ(例:順番のとき)
- カード→合図→短い言い換えの順に練習
- できたらすぐ小さくほめて、回数を数える
1分×3回で十分。うまくいかない日は終わりにしてOKです。練習の記録はシールやスタンプで見える化すると、自信の軌跡が残ります。
学校と同じ型にそろえる共有のコツ
共有のねらいは、「誰が見ても同じ意味になること」。同じ型が続くと、場面が変わっても安心が守られます。学校実践の整理はNISEの事例集も参考になります。
あわせて読みたい▶IEP(個別支援計画)とは?
IEPの目標は行動で書くと伝わりやすい
| よくある書き方 | 行動で書き直すと |
|---|---|
| 謝れるようにする | 週3回「胸に手」で合図→カードを渡す |
| 落ち着いて話す | 混み合う場所では合図→静かな場所で一言 |
回数や時間、場面で測れる表現にすると、家庭と学校が同じ目線で振り返れます。記録フォーマットは短く、続く形に。
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つまずいた時の調整ポイント
うまくいかない日は、大人の合図だけで終了して大丈夫。明日また、小さくやってみましょう。
まとめ|“伝わる経験”が次の言葉を呼び込む
伝える形が一つに限られないと知ることは、子どもにとって大きな安心です。カードも合図も立派なことば。家と学校で同じ型を育て、少しずつ表現の幅を広げていきましょう。
最後までご覧いただきありがとうございます。
DL:代替表現カード(PDF)
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よくある質問(FAQ)
謝れないのは甘え?
甘えではありません。負荷や特性が重なると、言葉より先に身体が固まることがあります。形を一つ増やすだけで前に進めます。
何歳から練習すればいい?
今からで大丈夫。カードと短い合図なら、年齢にかかわらず取り組めます。
相手が受け取ってくれない時は?
学校と共有し、合図やカードの意味を周知します。場面を変えてやり直す機会を作るのも有効です。


