こんにちは!おかーちゃんです。
夏休み明けは、登校渋り・友だちトラブル・勉強ストレスが出やすい時期。
先生に「どう伝えるか」で、その後の支援の通りやすさが大きく変わります。
本記事は、発達障害・グレーゾーンの小学生向けに、得意・苦手・配慮案を1枚で伝えるテンプレと、朝のサイン/逃げ道/短縮ルートの合意シート、メール文例までまとめた保存版です。
目次
- まずは原則|“短く・具体的・前向き”
- 1枚資料テンプレ(得意・苦手・配慮案)
- メール文例(初回共有/面談依頼/事後報告)
- 面談アジェンダ(15分/30分)
- 行動記録・連絡ノート・インシデント報告テンプレ
- 朝のサイン・逃げ道・短縮ルート:合意シート
- 支援グッズ・プリント環境
- 参考リンク(公的・専門機関)
- よくある質問
まずは原則|“短く・具体的・前向き”
先生側の負担を減らすため、教室で実施可能かつ代替案付きで提案します(合理的配慮の考え方に沿う)。
1枚資料テンプレ(得意・苦手・配慮案)
【児童名】____ 【学年】__ 【作成日】___
【得意】視覚情報/短い指示/静かな環境/見通しがある活動
【苦手】一括口頭指示/突然の予定変更/混雑・大きな音
【傾向】朝に不安が強い/休み時間の混雑で衝突/計算は得意で書字は負荷高め
【配慮案】
・視覚スケジュール(今→次→その次)
・板書は写真OK/プリント配布は大枠を太枠で
・席は後方または端/並び順は端
・短い休憩合図(机カード→廊下カード)
・保健室・図書室へ合図カードで移動可(5〜10分)
【朝のサイン】気持ちスケール1〜5/体調訴え時は「工程を半分」に
【逃げ道】保健室・図書室(時間・戻り合図を明記)
【短縮ルート】1時間のみ参加/校門合流/小テスト免除など
【家庭での対応】朝は光+タンパク質/帰宅後クールダウン10分
【連絡方法】連絡帳/学習アプリ/週次メール(どれかに丸)
メール文例(コピペOK)
※そのまま学校に提出OK。学年・クラス名・連絡方法だけ書き換えれば使えます。
① 初回共有
件名:[共有]○年○組 ○○の「得意・苦手・配慮案」1枚資料
先生
いつもお世話になっております。○年○組○○の保護者です。
登校渋りや友だちトラブルを防ぐ目的で、○○の「得意・苦手・配慮案」を1枚にまとめました。
可能な範囲での運用をご検討いただけますと幸いです。資料を添付いたします。
・朝のサイン:気持ちスケール1〜5(3以上で合図カード)
・逃げ道:保健室or図書室(5〜10分)
・短縮ルート:1時間のみ/校門合流
ご確認よろしくお願いいたします。
② 面談依頼
件名:[面談依頼]○○の配慮運用について(15分)
先生
お忙しいところ失礼いたします。○○の配慮運用について、15分ほどご相談させてください。
直近の困り(例:休み時間の混雑で口論→押してしまう)があり、合図と逃げ道の運用を確認できればと思います。
候補:〇/〇(火)8:15/〇/〇(木)16:00/〇/〇(金)8:15
ご都合の良い時間帯をご教示ください。
③ 事後報告(インシデント後)
件名:[共有]本日の出来事と今後の運用(○○)
先生
本日はご対応ありがとうございました。事実確認と今後の運用を共有いたします。
【事実】○時○分、廊下の混雑時に口論→押してしまった
【当面の運用】休み時間は端の並び/図書室へ合図カードで移動可/机カードで早めの合図
ご確認よろしくお願いいたします。
面談アジェンダ(15分/30分)
15分版
- 現状共有(困り場面の特定)
- 配慮案の優先順位(3つまで)
- 朝のサイン・逃げ道・短縮ルートの合意
- 連絡方法(連絡帳/週次メール)
30分版
- 学習・休み時間・行事の各場面の困り
- 代替行動/合図の練習方法
- 評価方法(週末サマリー/シール)
- 次回確認日(2〜4週後)
行動記録・連絡ノート・インシデント報告テンプレ
① 行動記録(シンプル版)
日付/時間:____
場面:授業/休み時間/登下校
行動:____
前兆:音・混雑・予定変更/きっかけ:____
対応:距離をとる/合図カード/逃げ道
結果:落ち着いた/再燃/未介入
備考:____
② 連絡ノート(家↔学校)
【朝】睡眠/朝食/体調(良い・ふつう・不調)
【夕】できたこと/困ったこと/宿題量
【明日】配慮希望:席/逃げ道/短縮ルート
③ インシデント報告(事実→対応→今後)
【事実】○時○分、□場所で□が起きた(事実のみ)
【対応】距離→合図→逃げ道/保護者連絡
【今後】並び順は端/机カードの早期合図/図書室5分
朝のサイン・逃げ道・短縮ルート:合意シート
【朝のサイン】気持ちスケール3以上→机カード提示→先生うなずき→短縮導入
【逃げ道】保健室/図書室(最大10分)/戻りの合図は□
【短縮ルート】1時間のみ参加/校門合流/教室外で課題
【評価】週末に達成マーク/月末振り返り(家庭・学校)
支援グッズ・プリント環境(まとめ)
プリント最適化
- ラミネーター(耐久UP/合図カード用)
- カラープリンター(アイコン印刷)
- クリアポケット/マグネットバー
見える化ツール
- タイムタイマー/砂時計タイマー
- スケジュールカード/合図カード
- ホワイトボード(朝の工程1枚化)
持ち運び・保管
- A4クリップボード(面談時のメモ台)
- ドキュメントファイル(1枚資料の保管)
- 耐水ケース(カバン内での保護)
参考リンク(公的・専門機関)
あわせて読みたい関連記事
- ⑥ 夏休み明けの登校渋り対策
- ⑦ 勉強ストレス対策
- ⑧ 友だちトラブル対策
- ⑤ 生活リズム立て直し
- 発達障害の子どもが勉強を好きになる方法|親ができる環境づくり&声かけ術5選
- 合理的配慮とは?学校で受けられる支援と対象・申請のポイント
よくある質問(先生への伝え方)
「配慮をお願いしづらい…」どうする?
お願いではなく提案に。具体案と代替案をセットで渡すと合意が進みます。
先生が忙しそうで反応がない
要点はA4・1枚で。面談15分の候補を3つ提示し、確認ポイントを絞りましょう。
配慮が継続しない/学期途中で崩れる
週次サマリーと月末振り返りを提案。行動記録の短文テンプレを共有します。
トラブル後の温度差がしんどい
まずは事実→対応→今後の順で共有。感情より運用の合意を優先します。
どの配慮から始めるべき?
①朝のサイン、②逃げ道、③短縮ルートの3点セットが最優先です。
先生が多忙で返事が来ない時は?
A4・1枚資料に要点を集約し、面談15分×候補3つを提示。次回確認日もセットで提案します。
配慮が学期途中で途切れる…
週次サマリー(3行)と月末振り返りの定例化を依頼。連絡ノート雛形を共有し、負担を減らします。
まとめ|1枚資料+合意シートで“運用”までつなげる
伝えるだけでなく運用できる形にするのがカギ。
「得意・苦手・配慮案」1枚資料と、朝サイン・逃げ道・短縮ルートの合意シートで、今日から動けます。
関連:友だちトラブル対策 / 登校渋り / 勉強ストレス
最後までご覧いただきありがとうございます。


