こんにちは!おかーちゃんです。
「音が大きい・人が多い・匂いが苦手…」と感じやすい時期こそ、モノ+合図+戻り方をセットにすると当日がラクになります。本記事は、運動会/遠足/秋休みの場面に合わせたアイテムの選び方と、使いどき(トリガー)・家庭練習・復帰の流れまで一括で分かる実践ガイドです。
秋の学校行事シリーズ: ④ まとめ編 / ① 運動会対策編 / ② 遠足対策編 / ③ 秋休み活用編 / + 感覚過敏アイテム編
目次
- 感覚過敏と秋行事の刺激
- おすすめアイテム総覧
- 音対策|イヤーマフ・耳栓・NC
- 光・暑さ対策|日よけ・冷感
- 人混み・待機対策|退避・安心
- 見える化ツール|時間と流れ
- 選び方と家庭練習(合図)
- 関連記事|行事別の実践
- よくある質問
- まとめ|“モノ+合図+戻り方”
感覚過敏と秋行事の刺激
まず刺激の種類を知ると、対策と持ち物の優先度が決めやすくなります。
出やすい刺激と例
行事別の対処は音対策/光・暑さ対策/人混み対策/見える化を参照ください。
“モノだけ”でなく、使いどき(合図)と戻り方を決めておくと安心が続きます
文部科学省|特別支援教育・合理的配慮 / e-ヘルスネット|子どもの睡眠・体内時計
おすすめアイテム総覧(運動会・遠足・秋休み)
まずは全体像を一覧で把握し、わが家の優先順位を決めましょう。
| カテゴリ | 代表アイテム | 使いどき(合図) | 復帰の流れ |
|---|---|---|---|
| 音対策 | イヤーマフ/耳栓/NCヘッドホン | 「音が強くなったら」→装着→端へ | 先生の合図で外す→次プログラムへ |
| 光・暑さ | つば広キャップ/ネックフラップ/冷感タオル | 日差し強い→帽子/暑い→冷感タオル | 体温が落ち着いたら合図で復帰 |
| 人混み・待機 | 退避チェア/安心お守り/待ち順カード | 「3人進んだら」→小休止合図 | 水分→先生合図→列の端に戻る |
| 見える化 | スケジュールカード/タイムタイマー | 開始前→カード提示/待機→残り時間表示 | 「緑カード」で行動再開 |
音対策|イヤーマフ・耳栓・NC
“装着の練習”と“使いどきの合図”をセットにすると、外すタイミングも迷いません。
実践ポイント
長時間でも痛くないクッション性・頭囲調整・軽さを優先します。
選び方チェック表
| 項目 | チェック | メモ |
|---|---|---|
| 遮音性能 | □ | SNR/NRR表記を確認 |
| サイズ調整 | □ | 頭囲に合わせやすい |
| 重量 | □ | 200g前後が目安 |
| 携帯性 | □ | 折りたたみ・ケース付き |
| 質感 | □ | タグや縫い目の刺激少なめ |
光・暑さ対策|日よけ・冷感
直射光と体温上昇を下げると、疲れとイライラが目に見えて減ります。
実践ポイント
軽量・洗える・肌触りを嫌がらない素材が続けやすさに直結します。
選び方チェック表
| 項目 | チェック | メモ |
|---|---|---|
| UVカット | □ | UPF表記を確認 |
| 通気性 | □ | メッシュ・汗抜け |
| 洗濯性 | □ | 家庭洗い可 |
| 装着感 | □ | 縫い目・タグの刺激 |
| 重量 | □ | 子が嫌がらない軽さ |
人混み・待機対策|退避・安心
“座れる場所”と“短い休憩合図”があるだけで、トラブルを大きく減らせます。
実践ポイント
学校のルールに合うサイズ・軽さ・出し入れのしやすさを優先します。
選び方チェック表
| 項目 | チェック | メモ |
|---|---|---|
| 重量・サイズ | □ | 子どもや保護者が持てる重さ |
| 設置の速さ | □ | 10秒以内で座れる |
| 学校規定 | □ | 使用可否を事前確認 |
| 収納性 | □ | 透明ポーチで見える化 |
見える化ツール|時間と流れの安心
「今→次→その次」が見えるだけで、不安がしずみ行動が整います。
実践ポイント
色で機能分け(青=待つ/緑=進む)。絵・写真は子の好みに寄せます。
テンプレとDL
| テンプレ | 用途 | DL |
|---|---|---|
| 当日カード(今→次→その次) | 行動の見通し | PDFA4台紙 |
| 待ち順カード | 順番の可視化 | PDFチェック式 |
| 集合カード | 集合場所の一致 | Google Doc写真差し替え用 |
選び方と家庭練習|使いどき=合図
“いつ・誰が・どうやって”を決めると、当日の切替がスムーズになります。
使いどき(トリガー)設定表
| 状況 | トリガー | 行動 | 戻り方 |
|---|---|---|---|
| 音が強い | 笛・歓声が続く | 耳マフ→端へ | 先生合図→外す |
| 列が長い | 3人進んだ | 黄カード→小休止 | 緑カード→列の端に復帰 |
| 暑い | 汗・顔の赤み | 冷感タオル・水分 | 体温が落ち着いたら再開 |
| 見通し不安 | 次が分からない | 当日カード提示 | 「緑」で移動開始 |
家庭練習フロー(1-5-2)
- 1回:練習は1セットで終了(やり切れる量)。
- 5分:タイマーで最長5分。長くしない。
- 2手順:例「装着→端へ」だけに絞る。
30秒×3回のミニ練習でもOK。最後は「できた!」で締めます。
国立精神・神経医療研究センター / 国立成育医療研究センター
関連記事|行事別の実践
段取りや声かけは、行事別の詳しい記事で深掘りいただけます。
- ① 運動会対策編|音・並び順・退避ベンチ
- ② 遠足対策編|移動・昼食・集合・自由時間
- ③ 秋休み活用編|リズム維持・15分学習・クールダウン
- ④ まとめ編|共通の3点セット+場面別配慮
- 最新おすすめ支援ツール&アプリ5選
- 家庭でできる療育【実体験】④環境調整
よくある質問(アイテム運用)
学校との合意と短い練習で、ほとんどの不安は小さくできます。
イヤーマフは学校で使って大丈夫?
合理的配慮として認められるケースが多いです。使う場面・合図・外すタイミングを事前に共有するとスムーズです。
子どもがアイテムを嫌がります…
30秒装着→外す→ハイタッチの成功体験から始めます。質感や重さが合えば受け入れやすくなります。
全部は持てません。優先順位は?
音が苦手=イヤーマフ/人混みが苦手=退避チェア+場所合意/見通し不安=スケジュールカードを最優先にします。
先生にはどう伝える?
「合図・逃げ道・戻り方」を1枚で共有できるテンプレを活用してください(関連記事:先生への伝え方テンプレ)。
まとめ|“モノ+合図+戻り方”で安心は作れる
感覚過敏は環境と仕組みを整えればグッとラクになります。まずは「イヤーマフ」「見える化」「退避場所」の3点セットから。合図と復帰の流れを決めて、運動会・遠足・秋休みを安心の思い出に変えましょう。
最後までご覧いただきありがとうございます。


